大手飲食チェーン 

大手飲食屋チェーン店本部開発部様よりだしの改良として魚原料を使用しただしパックのご相談をいただいた。 開発期間が2か月と非常に短い中で仕上げるために、まずは希望条件を絞っていくことから始めさせていただいた。
だし汁

開発前準備 要件整理

開発前準備として出汁で抱えている課題とリニューアルする場合の許容コストを打ち合わせを行い決めていった。
出汁の課題・要望としては、

  • 現在、出汁から魚介の香りが感じられないのでほのかに香る程度に業過の香りがするようにしたい
  • 中盤以降の旨味の伸びを強化したい
  • リニューアル訴求のために、複数の魚原料を使用してほしい
  • 許容コストのイメージとして〇円/食アップまで

開発進行 短期進行

試作前にチームメンバーと店舗へ訪問し、実食をした上て、課題の確認を行った。

大枠設定された要件をもとに、使用する原料の選択と形状、配合のパターンをコスト別に仮設計し、複数パターンのレシピを作成した。

開発期間が短期であったため、一気に複数の試作を提示できるように開発を進行していった。

 

クリアすべき大きな課題

複数パターンの開発を行ったが、想定したパターンでは「香り」という部分の解決ができていなかった。

その解決のため、原料の変更と新しい形状の加工を行うこととした。

原料はすべてを国内製造品にし、形状は削り厚の微調整とハサイサイズの変更を行った。

削りハサイ

最後の詰めと開発完了まで

最終的に4パターンの提示を行い、客先で試験をしていただいた。

結果として1品が合格となった。しかし、追加で旨味の強化を要望いただいたため、残り2週間の中で早急に対応を行った。

試験までに試作を間に合わせることができ、最終的な試験での合格をいただき、無事採用となった。